夏日と頭痛の関係とは?〜気温上昇にご用心〜
最近、ぐっと気温が上がってきましたね。
この時期、クリニックにも「頭が痛くなりやすい」という患者さんが多くいらっしゃいます。
今日は、夏日と頭痛の関係について、少しお話ししたいと思います。
■夏に頭痛が増える理由
夏場の頭痛には、いくつかの要因が関係しています。
・脱水
汗をかく量が増えると、体内の水分と電解質が失われます。脱水状態になると、頭痛が起こりやすくなります。
・気温の急上昇による血管の拡張
高温により血管が拡張すると、特に片頭痛持ちの方では発作の引き金になることがあります。
・冷房との温度差
外は蒸し暑いのに室内は冷え冷え。この急激な温度変化が自律神経を乱し、頭痛を引き起こすこともあります。
・強い日差し
直射日光に長時間さらされると、熱中症に近い状態になったり、目の疲れ(眼精疲労)から頭痛を感じることもあります。
■夏日の頭痛対策
では、どうすれば夏の頭痛を防げるでしょうか?
ポイントは、「こまめな水分補給」と「体温調整」です。
・水分は一度に大量ではなく、少しずつこまめに(1.5Lほど多めに水分をとるのがよいという報告があります)。塩分も適度に補給しましょう。
・冷房の効いた部屋では、薄手の羽織りものを活用して体を冷やしすぎないように。
・屋外では帽子や日傘を使い、直射日光を避けましょう。
■頭痛が頻繁に続く場合はご相談を
もしも、「毎年夏になると必ず頭痛がひどい」「市販薬を飲んでも改善しない」などの症状がある方は、無理をせずご相談ください。単なる暑さだけでなく、片頭痛や緊張型頭痛、まれにほかの病気が隠れていることもあります。当院でも、頭痛のタイプを正しく見極め、それぞれに合った治療をご提案しています。
お気軽にご相談ください。