頭痛もちのあなたへ――水分、足りていますか?
こんにちは。赤坂おかだ頭痛クリニックの院長・岡田です。
最近、当院でも「片頭痛がつらい」「市販薬が効かなくなってきた」といったお悩みを抱えた方が多く受診されています。
治療にはお薬や生活習慣の見直しが必要ですが、意外と見落とされがちなのが『水分補給』です。
頭痛と水分の深い関係
「水分をしっかり取りましょう」とはよく言われますが、片頭痛もちの方にとっては本当に重要な予防ポイントです。医学的にも、脱水(体の水分不足)は片頭痛発作の引き金になりうることがわかっています。わずかな水分不足でも、脳や血管が刺激を受けて頭痛が強まるケースがあるのです。特に若い世代は、仕事や勉強に集中していたり、マスク生活でのどの渇きを感じにくくなっていたりと、知らず知らずのうちに水分不足になっていることがよくあります。
どれくらい水分をとればいいの?
1日に必要な水分量は個人差がありますが、目安は1.5〜2リットル(コップ6〜8杯)と言われています。一気に飲むのではなく、朝起きたとき・運動の前後・入浴後・外出先から戻ったときなど、こまめに補給することが大切です。「のどが渇いたと感じたとき」には、すでに軽い脱水状態とも言われています。
のどが渇く前に、習慣的に少しずつ水分をとるよう心がけましょう。
飲み物の選び方にご注意
カフェイン(コーヒー、紅茶、エナジードリンクなど)には利尿作用があります。とりすぎると水分が出ていってしまい、かえって脱水につながることも。
スポーツドリンクは汗をたくさんかいたときには有効ですが、糖分が多く含まれるので、日常的に飲みすぎると体重増加や虫歯の原因にもなります。
普段は、水やカフェインの少ないお茶をメインに、必要に応じて飲み物を選びましょう。
まとめ:片頭痛の予防は日常の小さな習慣から
片頭痛の予防は、薬だけではありません。
「水分をしっかりとる」という、ちょっとした心がけが発作の予防につながることも多いのです。
当院では、生活習慣のアドバイスを含めた片頭痛のトータルケアを行っています。
「自分の頭痛は脱水と関係あるかも?」と思った方は、どうぞお気軽にご相談ください。